第162号 11月21日

楽しいおもちゃづくり

 今日、子どもたちと約束していたおもちゃ作りをしました。よっぽど楽しみにしていたのか、子どもたちは、家から、紙コップやプリンカップ、割り箸、ダンボールなどの材料を持ってきました。
 本当は、秋の自然を生かしてっていうところがあって、どんぐりや落ち葉などを使うことになっていましたが、拡大解釈っていうことで、教科書やせせらぎに出ていたものを参考にしているのであれば、何でも可としました。
 どんぐりごまを作った子は、すぐできてしまったので、「他にも作ってみよう。」ということで、次のものに挑戦していました。
 子どもって工作が好きだなあとつくづく感じました。あんまりレベルの高いことを要求すると、または、大人の感覚で「もっとここをこうすればいいのに。」ってやるすぎると、子どもはその要求に答えることができずに、おもしろくない思いをするんじゃないかと思います。
 ストローや、厚紙を使って、箱を継ぎ足して作った迷路を持ってきて、とってもニコニコしながら、「すごいっしょ。」って見せてくれました。
 ものづくり教材の時は、「ここをこうやる方法もあるよ。」とか、「ここにこういうものをつけたらかっこよくなるよ。」とか、それなりのアドバイスをしますが、よほど課題からずれていない限り、子どものオリジナリティーを大切にしたいなあと思います。参観日の時には、お見せできるかと思います。お楽しみに。

 してしまったことは、しっかりとしかられて、責任をとってすっきりすること。

 長いタイトルになってしまいました。子どもたちは、様々な失敗をします。やってしまって、「あっ、やばい。」って気づくことも多いはずです。でも、大人が見ていないと、そのことにきちんと責任をとるということは少ないと思われます。
 そんな時、大人が子どもの顔色を見て、何かあったなと感じ、きちんとしかってあげることが大切です。
 この間も学校で、ちょっとした失敗をした子がいて、その子は、私に自分のしたことを叱られ、相手の子に謝ることができました。しかられる前は、何をしても手がつかずという状態でしたが、叱られて、涙いっぱいにして、謝ることができた時、とってもすっきりしていて、一つ大人になったなあって、私は目を細めて見ていました。
 子どもが失敗した時、それに気づいてあげられなくて、そのことがそのままに済まされてしまうと、子どもはずっと吹っ切れない気持ちを持ち続けるでしょうし、一年生のような小さい子においては、「このくらいはたいしたことじゃないんだな。」という間違った価値観を持たせることになります。
 私も細かく子どもたちの様子を見ているつもりですが、全てをつかんでいる自信はありません。でも、何かあるなと思うときは、「言ってごらん。先生、話聞くから。」って離しかけると、ほとんど子どもたちに何か心に引っかかるものを抱えています。それを見逃さず、しっかりと話を聞いて、よくないことはしっかりとしかってあげなければ子どもたちは、不幸です。しかられて、すっきりした笑顔にもどった子どもの表情を見て、しかられるべきときにしかられるって大切だとつくづく感じました。