第148号 11月6日

Cちゃんのこだわり

 図工の時間にこの間まで、粘土で足し算という教材で、部品を作ってそれをあわせて作っていくという勉強をしていました。ほとんどの子は、二時間で終えたのですが、一人だけ終われなかったのが、Cさんでした。その日の給食の配膳を他の人に頼み、黙々と作業をしていました。それでも、完成はしませんでした。
 次の日も、その次の日も休み時間は外へ遊びに出かけず、友達の応援を受けながら、作業を続けていました。先週の金曜日についに、完成しました。Cさんオリジナルのケーキです。切り抜いたものも使うという技も使っています。完成した時はとってもうれしそうでした。
 時間内の二時間で仕上げるという能力も確かに大切です。でもそれ以上に、自分の気がすむまで、とことんやりきるという姿に私は感動しました。
 子どもたちは、磨かれていないダイヤモンドなどとよく例えることがありますが、学校で、画一的に同じことを同じ程度に知識、理解、技能を獲得するということも大切ですが、そこからはみ出して、とことんこだわって、取り組むということも、大切だなあと思いました。
 今回も「Cちゃん、時間ないから、もうそこでストップね。」って声をかけないでよかったなと思う反面、時間で子どもたちにストップをかけている場面っていうのもけっこうあるなあということも感じました。
 小学校に入って、お子さんたちも成長し、一つのことにこだわるという場面も出てくると思います。そんな時、こだわりに付き合ってあげる場面も大切にしたいですね。将来すばらしい輝きをもつダイヤモンドになるかもしれませんね。

Rさんの百ます計算

 算数に苦労することが多かったRさんが、今日、とってもがんばりました。百ます計算を最後までやりきりました。計算が得意な子にとっては、当たり前のことかもしれませんが、彼女にとっては、すばらしい進歩です。朝自習の始まる前から、一生懸命に一つ一つのマスを埋めていました。
 答え合わせの時、みんなで、Rさんのがんばりを拍手してたたえました。
 最後までやり抜くということ、やる時はいつも全力でやるということをみんなに自分のしたことで示しているがんばり屋のRさんです。