第139号 10月29日
渡P連の研究大会から
毎年、この時期に渡島PTA連合会研究大会が開かれます。今年度は鹿部町で行われ、本校から六名の会員が参加しました。午前中が分科会、午後からが、講演という流れです。
私が参加した大に分科会のテーマは、「自己を高めるPTA活動をどのように進めたらよいか」という主題で、私の前に勤務していた藤城小学校が提言をしました。
提言では、新しく立ち上げた生活安全委員会の設置のお話から、各委員会の活動日をそろえて、全役員が顔をそろえる日を増やし活動をスムーズにし、役員としての自覚意識を高めるなどの話がありました。
話し合いでは、役員決めに苦労しているという話題で盛り上がりました。ほぼ全員がそろう入学式のときに決めてしまうとか、六年間を見通して、役員をやる順番を決めるとか、投票で決めるとか、それぞれの学校が苦労していました。大野小学校でも、苦労しているところですが、幸いにも現学級では、皆様のご理解のもと、スムーズに決めることができて、とても感謝しています。私は、せっかく引き受けていただいた方が、「やってよかった。また、やりたい。」と思っていただけるような活動にしていくことが大切だと思うというようなことw言いました。最後に助言者からは、PTA活動は、毎年見直して、いいものは続けて、無理なものは、やらない。会議の時間なども時間で区切って、参加しやすい活動体制をとることが大切であるという話しを伺いました。
午後からの講演は、東海大学の井沢治夫先生の「子どもを一人前に育てる、大人の責任」と題しての講演がありました。昼からの講演ということで、眠気が誘うものですが、講師先生のマシンガントークに眠気さえ襲うことなく、笑いと、感心で二時間弱の講演を聞くことができました。
その先生はずっと高校の体育の先生で、サッカーを指導し、今に大学の先生をしながら、自らもサッカーの選手として学生達と過ごしています。
高校の先生時代サッカーを指導していた時、東京大学への進学率が半数を超えていました。その秘訣がいわゆる「ガリ娩」ではなく、きちんとした生活をするということです。きちんと朝ごはんを食べる、きちんと排便をする、七時間ぐらいしっかりと寝る。毎日風呂に入る。そしてしっかり運動する、二時間は家で集中して学習するということです。このような生活習慣を取ると、学校では眠くならないで、集中して学習にも取り組めるというものです。
風呂はシャワーではだめ。風呂にゆっくり入ることで、筋肉が柔らなくなり、ぐっすりとした睡眠につながります。また、筋肉で作られる物質が脳に届けられ、脳の活性化にもつながるとのことです。
これらを実証するために、朝ごはんなし、ありのグループで学力との関係を調べるとはっきりとした差が出てくるとのデータも示されました。
また、子どもの一日に歩く歩数は三十年前に比べて、半分以下になっているそうです。特に北海道は東京に比べて全然歩数が少ないとのことです。東京の子の通学は、バスや電車が多く、家からバス停、バス停から駅などと歩くことが多いです。それに比べて、北海道の子は、車での送り迎え、スクールバスなどで、全国的にも低いとのことです。
学力が生活とここまで密接に関連しているとはあまり考えたことがありませんでした。
皆様のご家庭は、いかがでしょう。朝食、排便、運動、睡眠、そして家庭での学習。
まだまだ、いろんな話を聞いてきましたので、そのうちに少しずつということで。