第124号 10月12日
先生の反省とあなたたちの反省と一緒
昨日は「本番に強くなりなさい。」っていうことを書いて、今朝、体育館に入場する前に語ったのです。「いいかい、あなたたち、今日はねぇ……。」体育館に入場して、それなりにビシッてしているので、「おお、今日は、大成功を喜び合えるかなと、ひそかにほくそ笑んでいたのです。
はじめの言葉は、見事決まりました。体育館いっぱいに響く声で、見事でした。
さて、チルチルはどうかというと、舞台の上は、踊りも上手で、声も通っていたのですが、下の歌舞台が、力を出せませんでした。声は出ていない、きょろきょろしている、歌詞も間違うという有様で、私が舞台手前からバックアップ体制に入ったのですが、盛り返すことはできませんでした。
総練習から帰ってきて、子どもたちに「ご苦労さん。」という話はしましたが、子どもたちもわかっているのか総練習の話より、「カレーがおいしいね。」という話題になっていました。うまくいかなかったことがお互いわかっているのに、「今日はとってもよかったよ。」などと歯の浮いたようにほめても、子どもたちにとっても嬉しくありませんので、ほめの言葉もそこそこでした。
給食が終わってもう帰る時刻だったのですが、子どもたちに一人一言の反省を言わせました。子どもたちもおおよそ私と同じことを言ってくれました。要するに力を出し切れなかったことを自分達でも理解していたのです。
総練習の反省会議でも、一年生の歌がまるでなっていないという指摘を受けました。とっても悔しい気持ちでしたが、まったく指摘の通りでもありました。
内情をお話すると、歌だけきちんと練習したのは何回もやっていないのです。踊りの練習の中で何回も何回も歌って覚えていったという感じです。それに、私の指導も「大きな声で」「それじゃあ、聞こえない。」って感じで、そういえば音程が狂っているなんて一度も言ったことがありませんでした。
R先生と相談して、当日は歌の部分をカラオケじゃなくて、歌入りにしようっかーという方針になりました。そういうことで、一応、歌詞入りでせりふなしのCDを作りました。私は子どもたちが上手に歌えても歌えてなくても、CDの歌に子どもたちが助けられて、「なんとなくうまく仕上がったー。」みたいなのちょっといやで、「明日、もう一時間、子どもたちの私が指導してみる。それでうまく指導できなかったら、カラオケはやめる。」と言いました。明日の歌の特訓一時間とステージ練習、子どもたちの歌をどこまで美しくできるか、歌詞をしっかり覚えさせることができるか、そして、大きな声が出せるか、真剣勝負です。音楽は大きな声ぐらいでやってきた教師がどこまでできるかわかりませんが、心に訴えて、声を作っていきたいと思います。教師は熱意だけじゃだめで、結果を出さなくてはならない厳しい仕事だなあと追い込まれてそう思いました。
果たして当日はどっちのCDに決断することになるでしょうか。
子どもたちの作文から
きのう、おうちでかんじをやりました。ひとりでやりました。こくごのノートにかきました。かくのは、つかれたけど、かんじをおぼえたいので、がんばってやりました。