第123号 10月11日

本番で力を出し切れる子どもたちに

 明日は、いよいよ総練習(水曜日の夜、家で書いています。)子どもたちにはいろんなことを言って来ました。「練習は本番のように。本番は練習のように。」「練習以上のことは本番ではだせない。」、「何もしていない時間は、じっとしていることを演じているんだよ。」、「おはゆ(大きく、はっきり、ゆっくり)でせりふは言うんだよ。」などなど。
 明日、朝子どもたちに話そうと考えているのは、「本番で力を発揮できる人になりなさい。」ということです。誰もが歩む人生の中で、自分の力を試される、また、力を発揮していくという場面があります。毎日の学習プリントの一枚一枚から、運動会の徒競走、習い物の昇級試験、中学校、高等学校、大学の入学試験、資格試験、就職試験、そして結婚申し込みなんていうのもありますね。
 さきほど、「練習以上のことは本番ではだせない。」と述べましたが、実際は、本番で練習以上の成果を発揮するということも多数あります。運動競技などでは、応援などによって、持っている以上の力を出し、思わぬ自己新記録を出すということも、しばしばのようです。
 自分のことを話すと、まあ順調だったというか、一回で試験を通ったことが多かったですが、何回もチャレンジしてやっとというのもあります。でも、本番の時は、いつでもドキドキしながらも、本気だったことは自信を持って言えます。
 話を戻しますが、この間「九十点」を子どもたちにつけました。これはちょっと色もついていて、ステージ下の雛壇で、歌を歌う部隊の中には、後ろを向いたり、おしゃべりをしていたりっていうのも現実としてあります。本番で力を出し切るということを体験を通して学んでいかなければ、ある年齢になって急にできるようになるというものでは決してありません。真剣にならなければならない時に、ニタニタしていてはいけないのです。明日の総練習、練習ではないことは伝えていますので、せりふのある子は、「おはゆ」でしっかりと声を出し、踊りは、たとえ間違っても、自信を持って、大きな動きをして、そして、一番期待したいそして、一番出来を左右する歌部隊については、思い切り歌い、また、じっとしていることを演じること。本番(総練習)で力を出し切るよう励ましていきます。
 一年生一人一人が全ての力を出し切る時、四十六名の力が一つになって感動を作る瞬間です。明日の朝、子どもたちに心から励ましの言葉をかけて、あとは、見守りたいと思います。