第121号 10月10日

九十点をつけました。

 子どもたちに言いました。「いいかい、総練習っていうのは、練習ってつくけど、練習じゃないからね。本番と同じと思いなさいね。そうすると、あと練習ってのは今日と明日の二回だけだから、しっかりやるんだよ。」と励ましました。それとちょっと難しいかなあと思いましたが、もう一つお話しました。「練習は本番のように、本番は練習のように、やんなさい。」子どもたちはポカーンとしていましたが、説明しました。練習はどうしても練習って思ってしまうから、気合が入らないことが多いです。でも練習だからこそ、しっかり本番のように練習してほしいこと。そして、本番は逆に緊張するから気を楽にして練習のようにやってほしいということです。
 そんな話をしながら、一時間目は歌の練習をしながら、ベルトが必要な子の分を腰周りをはかりながら、作ってあげました。
 ステージ練習は四時間目。今日も通しで練習をしました。普段は、壇に座っている子どもたちのすぐ近くで指導しているのですが、今日は、離れて、体育館の真ん中あたり、そして、最後には、ギャラリーの上まで下がって、声をかけました。
 今日、感じたのは、すっごく声が出ていたことです。練習が終わってからの指導で私は言いました。「先生は学校の先生を二十五年やっているけど、これだけ、大きな声でせりふを言って、これだけ元気に歌った一年生はそういないよ。先生は、ずっと離れて聞いていたけど、感動がとっても伝わってきたよ。とってもがんばったことをほめてあげます。」って。
 三ほめて一けなすってわけでないけど、フィナーレの歌が、「振り」がつくと、ガタッと歌の声が小さくなってしまうことを指摘しました。
「ミュージカルだから、歌も踊りも大切。でも歌が聞こえないんじゃ、だめ。それに踊りも合っていない。」とちょっと厳しめに指導して、そこを繰り返し練習しました。まずは、踊りをしないで、そのままの姿勢で歌わせました。他の歌同様、とっても声がでます。「さっきの十倍は声でてるわ。この歌に振りをつければいいんだけど、できるかな。」と子どもたちの「ハイ」を引き出し、もう一度挑戦です。
 歌は最初の八倍位の声は出ていたかな。踊りも指導しない時より、ずっとよくなってきました。
 ということで、R先生から九十点がつきました。私も手前味噌ながらかもしれませんが、子どもたちをうんとほめてあげました。
 ご家庭でも、子どもたちの活動場面について、お話をしていただき、「がんばってるんだね。」と励ましていただければと思います。ほめる大切なことは、「がんばってね。」じゃなくって、「がんばってるね。」です。