第119号 10月5日
リーダーを決めて仕事をしていくこと
今日も、学習発表会一色でした。いわゆる勉強の方は進んでいるのかと言うと、ほとんど進んでいません。でも私は、思うんです。教科書から学ぶことと同じように、学習発表会の練習で学ぶことも子どもたちにとってとても貴重だということを。本番が終わって、「やったー、がんばったー。」っていう気持ちを持つことも大切だけど、毎日の練習でも子どもたちは、物事への取り組み、人と人との関係の持ち方など、いろんなことを学んでいるのです。
今日はそんな一例をご披露いたしましょう。
四時間目は、道具作りをしました。ポンポン作りと絵です。教師がやれば、一年生がやるよりは上手にできるでしょうが、やっぱり子どもの手が加わった部分を取り入れたいと思うのです。子どもたちにはおかし、そしてチルチルの家に色をつけてもらうことにしました。
そこで、子どもたちに希望を取りました。二枚の絵にごじゃーっと来ても多すぎますから、ポンポン部隊も入れて、三つに分けました。前に「公平に」っていう話をしましたが、一人一人の希望をとりました。ちょっといびつになりましたが、まあ、いいかということで、希望通りに決めました。
次に私がしたことは、リーダーを決めたことです。リーダーは偉い、偉くないっていうより、指示系統をはっきりしておくことが大切だからです。色を塗る時もどこを何色に塗るかは、みんなで話し合って決めなければなりません。挙手でもえさん、なおと君がリーダーになりました。
作業が開始をしました。ポンポン組はせっせと裂いてくれていました。リーダーを決めたお絵かき部隊は、これがうまくやっているんです。「班長、ここ何色にする?」って相談しながら、上手に色塗りをしているんです。私はそれを見ていて、なんかとっても嬉しくなって、カメラを持ってきて子どもたちの表情を映しました。仲良くやれたってことは、結果を出すんですね。子どもたちの描いた絵はとっても上手で丁寧でした。リーダー論については、また別の機会に述べていきたいと思います。
一方ポンポン部隊も、何人かが私のところにきて、「先生、やらして。」って言ってきました。「そんじゃ、まず、よーく見てなさい。」「ここを押えて、15回巻くっしょ。ここを切って、こっち側をしばって、ここをちょっきん。」「そんじゃあ、先生と一緒にやってみっか。」ってな具合です。上手にとはいきませんが、みよう見真似ながらも、ポンポンを作ることができました。
子どもだから、大人と同じにはいかない。けれど、やらせなければ覚えない。少しずつ教えながら、やらせながら、子どもたちはいろんなことを吸収していくんですね。
入学して半年、子どもたちがまた一つ成長していることを肌で感じた日でした。
子どもたちの作文から
きのう、おじいちゃんのおうちではがぬけました。おじいちゃんがいなかったけど、かぎをもっていたのではいれました。はがぬけたのでいいきもちです。