第105号 9月18日
「事実」と「思ったこと」
国語の時間に作文を書かせました。まず、私が黒板に作文を書きました。
Aきのう、えんそくにいきました。みんなでひろばで、むしとりをしました。それから、おべんとうをたべました。そして、かわでみずあそびをしました。たのしかったです。
B「あついよー。」ぼくは、せんせいがいっちゃだめということばをわざといいました。せんせいはぼくをにらんだけど、めはわらっていました。ぼくもわらってしまいました。
行事作文は、どうしても、「○○をしました。たのしかったです。」になりがちなので、書かせたくないのですが、少し違った角度から指導してみようとがんばってみました。まず、子どもたちにAとBのどっちがいい作文だと思うか尋ねました。Bの方が多かったのですが、二つの作文のどこに違いがあるのかを明確にしていきました。遠足に行って、遊んで弁当を食べたことは誰でも知っています。ですから、その通り書いても、おもしろくも何ともありません。だから、私は、自分と自分と一緒にいた人しかわからないことを書いてごらん。どう思ったか、どう感じたかを書いてごらんという指導をしました。子どもの本音を垣間見ることができるような作文を書くことができるようになればなあと思っています。
子どもたちの書いた作文を読んで、まだまだだなあと、作文指導の難しさを感じていますが、毎日の日記で、少しずつでも、子どもたちの能力を引き出していこうと思います。ご家庭でも、短くてもいいですので、毎日書き続けることができるよう励ましていただければ幸いです。
子どもたちの作文から
きのう、かわであそんでいたらえだめがながれてきました。ふしぎでした。かわのみずがすごくつめたかったです。びちょびちょになりました。わたしはかわでは、ちょっところんでしまいました。だから、びちょびちょになりました。
せんせい、あのね、わたしは、かわあそびをしているときになんかちょっとながれがはやくなってきたからびっくりしました。そしてもどるのがなんかちょっとたいへんでした。でももどれてよかったです。でもたのしかったです。
きのう、えんそくのかえりみち、ともだちとおしゃべりをしていたら、あいだがあいて、はしったので、わたしはころんで、いざからちがでてきました。ひりひりしてすごーくいたかったです。それからおうちにかえって、ママにいったら、「あれれ」といっていました。それから、ママにばんそうこうをはってもらいました。