第104号 9月18日

コンピュータ操作で子どもたちに期待するもの

 金曜日に一時間、子どもたちにコンピュータを指導しました。小学校に入って初めてです。お絵かきをしました。金曜日に行われる地域参観日の授業のうち一時間を当てようと思っているので、その前段の指導としました。
 大野小学校には児童用に40台のパソコンがあり、全学年情報教育が学校の指導計画に位置づけられています。昨年は、理科専科で、空き時間を利用して、全学年にコンピュータを指導しました。今年は一年生なので、まずは、自分の学年からしっかりと指導していきたいと思います。
 子どもたちにとっては、毎日さわっている子から、初めてパソコンに触れる子までいますが、いつものように一番時間のかかる子に標準を合わせて指導していきました。
 この日の内容は、絵を描くためのツールの使い方の練習でした。マウスを使って、フリーハンドで線を描く練習、そして消しゴムで消す練習、色を変える練習、この位までやって、自分の名前を画面に書いてもらいました。続いて、○や□を描く練習、そして閉じられた空間を塗る練習をしました。
 コンピュータの授業では、先生の話を一言聞き漏らすと次がわからなくなってしまうので、「説明を聞く時間」と「作業をする時間」を明確に分けて、話を聞いている時は、目を向けて集中して聞くように特に言いました。それと、パソコンの授業は作業する時間は、早く終わった子が、困っている子に教えていいことにしています。これで、あちらこちらから質問が上がった時、私が教室内を走り回らなくていいですし、新しい機能を発見した時、子ども同士で情報が伝わります。
 さて、子どもたちの方ですが、最初の授業ということで、多少舞い上がってしまったところもありますが、概ね、私の意図した内容はクリアすることができました。名前を書くところでは、ひらがなあり、カタカナあり、漢字ありでバラエティーに富んでいました。また、たくさんの○や□を描いてそこを塗るところでは、キャッキャ言いながら好きな色を塗っていました。
 今度の金曜日は、もう少しだけ、ツールの指導をして、秋の絵を描いて、カレンダーにして渡す予定です。子どもたちのがんばりを、どうぞ楽しみに、学校にいらして下さい。
 情報教育については、私の専門でもありますので、これから折を見てお話していきたいと思います。今、大学を卒業する学生に求められる技能としては、英語とコンピュータの能力が挙げられています。英語についても、多少なりとも研究に携わっています。小学校英語についても、今後ALTを招致して実施していく予定です。
 子どもたちには時代が変わっても変わらない学習と、時代の変化に伴って導入される学習のいずれも大切に指導していきたいと思います。