第98号 9月10日
ちょっとドタバタ劇だったA先生との最終日
金曜日で教育実習が終わり、先ほど、「東京は今日も三十四度もあって暑いです。」という無事家に帰り着いたメールが来ました。
金曜日はA先生と一緒にレクレーションをして楽しむ時間を考えていたのですが、全然そうはいきませんでした。写生会の絵を移動作品展に出すのに仕上げなければならなくて、一組も二組も図工をやることになりました。
ここで図工の話になりますが、図工っていうのは露骨に指導者の実力が出てしまいます。できれば廊下に二組と一緒に飾りたくないというのが本心です。そこで、仕上げに近いところを、R先生に、「何とか一時間お願い。その代わり、体育はこっちで面倒を見るから。」って頼みました。R先生がまだ足が本調子でないこともあって、お互いの思惑がぴたり合って、一組の図工はR先生が、二組の体育はA先生が、そして、芋をゆでるのが私と三人で分担しました。
バックを塗ってそれから、茶、黒、黄土色などで、横に短い線を百本入れていくということを指導していましたが、私は持っていない技でした。そして、それだけでも子どもの作品が変わってくるのです。さすがだなあと思いました。一方の二組の体育は、リレー遊びで興奮して、さらに、仕上げは手つなぎ鬼と、子どもが汗をだらだらかく位の運動量で、へとへとになりながらも、笑顔がいっぱいでした。
私も数少ない得意分野であるコンピュータを一組の子にも二組の子にも早く教えたいなあと思います。私もそうですが、先生方もそれぞれ得意分野、専門分野っていうのがありますし、あんまり得意じゃないっていうのも正直あります。今日は緊急避難的に先生が代わりましたが、子どもたちにとっては、とても良かったし、私たちもとても勉強になりました。
ということで、図工をやったら、後始末にしばし時間がかかって、結局、少し早めの給食となり、芋と、お菓子も給食と一緒に食べました。残った芋と、おみやげの芋を配っている間にもう帰る時間となっていました。
最後に一学期の終わりと同じように、ホールでみんなで写真を撮り、教室に戻って、一人一人とA先生と握手をしてお別れをしました。
二週間でしたが、明日(月曜日)からもとに戻って私一人となると、なんか寂しい気がしますし、両腕にぶら下がっていてすっかり仲良くなった子どもたちもちょっと悲しい気持ちかもしれません。
また、一週間二十三人の子どもたちとがんばるぞという気持ちで、新たな一週間を迎えようと思います。