第85号 8月24日
夏休みの作品を見て
子どもたちの夏休み作品の発表が終わりました。三十日の学年の発表会を誰にしようかと悩みましたが、担任の責任で、T君のペットボトルロケット、S君のピタゴラスイッチ、K君のサボテン輪投げ、Sさんのマラカス&キャンディーいれ、Mさんの卵の殻で描いた絵にさせていただきました。お子さんが出る方、そしてそうでない方も是非学校にいらしていただき、子どもたちの発表する様子、そして、質問や意見を言う様子、さらに、玄関ホール前の作品展をご覧いただきますよう、ご案内申し上げます。
さて、子どもたちの作品の完成に向けて、保護者の皆様には影となり、また、思い切って日なたになり、子どもたちの指導をいただき、ありがとうございました。一斉に二十三名のめんどうをみるのには限界がありまして、そういう意味でも、細かな所に配慮が行き届いた作品になっていました。よく冗談に学年が下がれば下がるほど、すばらしい作品が多いというのがありますが、実際今年もその例に漏れませんでしたが、それでいいのだと思います。親子のコミュニケーションは、お子さんが小さい程、一つ一つが貴重ですから。
ずっと長いこと教員をやっていると子どもたちの不器用さを感じることが少なくありません。物をたたむ、切る、曲げる、色を塗る、接着する、削る、釘やねじで止めるなどです。子どもの遊びが変化することに伴い、工作を作って遊ぶなどの習慣が減っているのが大きな原因と思います。夏・冬休みの自由研究も、作ることの楽しさ、完成した時の喜びを味わう貴重な機会になろうかと思います。どうぞ、冬休みにも、またその他のあらゆる機会を通して、ものづくりの楽しさを味わわせていただければと思うのです。
話はさらにずっこけますが、前にも話したことがあろうかと思いますが、私はラジオ少年でした。半田ごてと、トランジスター、抵抗、コンデンサーなどでラジオを作ったり、電子目覚まし小鳥を作ったりと、小学生からそんな毎日でした。その中で、初めて作ったラジオから音が聞こえた小学校四年生の時の感動が今でも心に残っていて、電気の楽しさを子どもたちに伝えることを一つのライフワークとしています。
明後日日曜日、函館市民会館で「青少年のための科学の祭典」が開かれ、私はラジオ作りブースのインストラクターをやっています。ちょっと遠いですが、楽しい催しがたくさんありますので、是非ご家族でお出かけ下さい。もちろん一年生でもラジオ作りには挑戦できます。午前十時から十五時までですが、早めの来場がよろしいかと思います。お待ちしております。