第84号 8月24日
「さわって、見て、思い切って大きく。」
今日は写生会でした。低学年は、身近なものをそばで見て、特徴を捕まえて思い切りダイナミックに描く指導をします。題材としては、今回のようなトラクター、消防車、牛、や馬などが適しているとされています。今回は、学級に農家のご家庭があり、図々しくもお願いしたところ、快諾していただき、トラクターを描くことになりました。
一年生の写生は見た通り描くというのではありません。一年生だけに言えることではありませんが、写真のような本物そっくりの絵よりも、特徴あるところを思い切り大きく、また目立つように描いた方が、絵としては見栄えのある作品ができるものです。
私がトラクターで一番ダイナミックに描いてほしかったのは、タイヤでした。子どもたちの背の高さにも近い、後ろの大きなタイヤ、そして、荒れた土も、柔らかい土もぐいぐい入っていく、溝がでっかいタイヤ。それと、お母さんの絵の時に子どもたちに一番言い聞かせた画用紙いっぱいに大きく、大きく描くということです。
子どもたちを中庭に連れていくともうトラクターは来ていました。私は、子どもたちに画板や鉛筆を置かせて、しばしの間、トラクターを徹底して触らせました。タイヤの感触、大きさ、エンジンの力強さ、運転席から見えた周りの様子など、子どもたちに、トラクターというものを肌で感じさせたかったのです。岡村さんには、ちょっと見せられないくらい、トラクターのあちらこちらに子どもたちが乗っかりました。
気持ちが十分高揚したところで、(思い込みじゃないといいなあと思っているのですが)タイヤを二つ大きく描かせました。小さいタイヤで、「先生、周りにお花を描いていいですか。」なんて質問が来そうな子どもには、「もっと大きく描きなさい。」「もっと力強そうに書きなさい。」って声をかけました。
力強く描けているのは、その子からちょっと借りて、「このくらい、でっかく描くんだよ。」ってトラクターの周りに座っている子どもたちに見せてあげました。
描き始めたら早いこと早いこと、終わった子は飽きてきます。ということで、下書きは予定通り(予定よりやや早く終わりました。
今度の時間からがちょっと怖い色塗り、そして背景の絵の具です。
さあ、どんな作品が仕上がりますことか。楽しみ四割、不安六割っていうところですが、また、作戦を考えながら指導していきます。
今日は、写生会で跳びまわって、その後、思わぬ画用紙のアクシデント、そして、プールで二クラスのめんどうをみて、とっても充実しすぎる一日になりました。
来週掃除 R、T、A、Y、M、S お願いします。