第72号 7月20日
整理整頓ができる子に
自分が一番不得意なものですが、これも子どもたちに指導しなければなりません。教室全体の整理整頓は、私の方でやりますが、机の中やロッカーは当然ながら子どもたちに整理整頓をさせています。
配り物は、できるだけ朝のうちに渡すことにしています。ほとんどの子どもたちは、その場で連絡袋を出して入れています。このところ、たまーにですが、机の中から、プリント類がどっさりと出てくるケースがありました。折りたたんであればかわいいのですが、ぐしゃぐしゃで、押し込んだような状態のものも出てきます。
そういう時は原則的に、本人に片付けてもらいます。紙は一つ一つ折って、まとめて連絡袋に入れてもらいます。その成果があってか、最近、必ず、その場できちんと片つけられるようになった子もいます。
お恥ずかしい話ですが、私は整理整頓は全く苦手です。若い頃、教員住宅に訪ねてきたお客様が、私の公宅の玄関に入って、「お引越しですか。」と尋ねられたのを覚えています。最初何のことかわからなかったのですが、すぐに状況が読めました。「へへへ、ちょっと散らかしていて…。」お互いバツの悪い一瞬でした。
それでもだんだん大人になってきて、公の空間は必ずきれいにするようになったのですが、それでも職員室の机の上や、教室の机の上ってだめですねえ、うまくできません。
お読みになっている方でも、私の気持ちがよくわかる方と、学校の先生なのに信じられないって方がいると思います。
片付けっているのは、一つの知能の因子みたいな話を聞いたことがあります。その因子があると、小さい頃から、身辺がきちっとしていますし、その因子が欠落していますと、小さい時はもとより、学校でいくら「きちんとしないさい。」って先生方にしかられ続けても、大人になっても直らないという性質もあるそうです。私は実にこの話がよくわかります。
でも、整理整頓ができない人が、汚いところを好んでいるわけでもありません。やっぱりきれいになっているところの方が好きなのです。子どもたちには、「見てごらん。こいやってきちんと折って、袋に入れると見やすいでしょ。お母さんにもほめられるっしょ。」って励ましながらい指導しています。
子どもたちの作文から
きょう、わたしはがくどうでつみきあそびをしました。たのしかったです。それから、いもうととおかあさんごっこをしました。わたしはおかあさんやくでした。おかあさんてつかれるんだなあとおもいました。