第67号 7月17日

お食事のマナー

 給食時間は、順番に子どもたちの席を回って一緒に食べています。勉強時間に出て来ない子どもたちの本音を聞くこともできます。
 さて、ちょっとお小言になりますが、おうちでのご飯の時のマナーなどをもう一度振り返っていただければと思います。
 左手をほとんど使わないで、カップやお皿を持たずに食器に口を持っていって食べる子、カップをてのひらに載せて食べる子、カップを親指と人差し指でつまんで持ち上げて食べる子、そのへんにボロボロこぼす子、ご飯を全部食べても、ご飯粒を残す子……。
 あんまり、ぐじゃぐじゃ毎日、「ほれ、その持ち方、ちがうでしょ。」などとは、言うと、おいしい給食もまずくなってしますので言いませんが、余りにも犬喰いだったり、持ち方が悪くてひっくり返した時などは、少しは指導をしています。学校では「給食時間」ですが、我々は、「給食指導」と言って、これも勉強の一つですから。
 食事のマナーの基本は、ご家庭のお仕事ですので、お子さんが外へ出て恥ずかしくない程度のマナーはよろしくお願いします。
 そういう私は、どちらかというと駄目な分類に入ります。焼いたパンを食べると私の周りだけ、パンくずが落ちています。魚の骨をとりながら上手に食べるのも苦手です。ご飯を食べながら新聞を見てしまいます。このあたりは、自分の子どもによく叱られます。でも、ご飯粒だけは、絶対に一粒も残しません。小さい頃、親から、「お百姓さんが、お米一粒一粒を大切に育てているんだから、絶対に無駄にしてはいけないよ。」と躾けられたのが、今でも生きているからです。お魚の骨は、うちの親が骨を取って食卓に出してくれていたからです。(ちょっとおぼっちゃまだったかな。)というわけで、小さいうちに躾けないと、大きくなって恥をかくことになります。さらに、お父さんお母さんになった時、その子どもが躾られないことにもなります。
 「食育」という言葉をよく聞きますが、ご家庭での、食べ物に対する感謝の気持ちの指導、マナーの指導、そしてほんのちょっとずつでも、台所仕事など指導いただければと思います。
 食べることは、後ろ姿を見せられない教師ですので、ご協力よろしくお願いします。

子どもたちの作文から

きょう、ごねんせいのおねえさんと、おそとであそびました。たのしかったけど、あめがふってきて、ざんねんでした。もっとあそびたかったけど、おうちにかえりました。