第65号 7月12日

牛乳パック開けたよ。

  給食の牛乳パックは、リサイクルとして資源ごみに出しています。最初の頃は、「一年生には開くの無理だろうなあ。」と思って、私が、次の日に給食の前に、超高速モードで開いていました。今なら目をつぶっても三秒あれば、開けます。
 ある時となりの組の女の子から、ぬれているうちに開くと開きやすいとう話を聞きました。「そんならここらで子どもたちにやらせてみようか。」
 初日、自分の牛乳をいち早く飲んで、子どもたちの前で、丁寧に説明しました。子どもたちもやってみるのですが、ぐちゃぐちゃ。「自分でやればよかったー。」これが何日か続き、今度はいち早く食べて、教室の後ろの水のみ場のところで、個人指導です。「ここを右手で、ここを左手で持つっしょ。そうするとここが裂けるっしょ。そうそう。うまいんねぇ。」って感じで。最近ゆっくり給食は食べているんですけど、それは、子どもがだいぶ上手になってきたのです。「せんせー、見てー。」「バッチリでしょ。」って感じで。もちろん後から開かれたパックの山を見て、「これ誰のさ。」って平らにならないパックを見つけることもありますが、だいたい子どもたちはマスターしてきました。
 こういうものって頭で覚えるっていうよりも、手が覚える、体が覚えるものです。「知覚運動学習」の一つと言っていいかもしれません。ピアノを弾く、自転車に乗る、キーボードを叩く、などもそうです。これで脳が鍛えられるなどと大きなことは言いませんが、子どもであっても、あの牛乳パックをさっさっと要領よく開けるようになりました。こういうのは、一度自転車に乗れたら十年位乗ってなくてもすぐ乗れるように、一度覚えたら体が覚えているものです。また、小さい頃の方が覚えが早い場合も多いです。大学生になってから覚えた私のピアノなんて、全然板についていません。
 話がそれてしまいましたが、一つのことをきちっとやれるようになると一つの自信になります。私もほんのちょっと楽をできます。「先生、上手でしょ。」っていう子どもたちの声に目を細める昨今です。

子どもたちの日記から、
 思ったこと、感じたことが入るといい文になりますねぇ。

 きょう、わたしとママでびょういんにいってちゅうしゃをしました。さいしょは、ドキドキしていたけど、がんばれました。でも、いたかったです。

きょう、おかあさんとぼくとしんわのゆにいきました。そとのふろはきもちいかったです。ごはんもたべました。かつかれーをたべました。またいきたいです。