第63号 7月11日
百ます計算の効果
今週は、全校的に百ます計算に取り組んでいます。本校の研究課題が算数であり、学校全体で計算力をつけようということから、一年生から六年生までが朝の時間(八時中分〜)に百ます計算をすることになりました。この取り組みは、今年度計四回を予定しています。
さて、一回目(左)は私がついて、百ます計算とは何ぞやということを教えました。でも、初めてやる一年生にとっては、すぐピンときません。例として何問もやって理解を確認していきました。「よーい、ドン」で三分間の約束でしたが、その間も回りながら、やり方を教えていました。
二日目(右)は、私が朝の打ち合わせに出て、R先生にお願いしました。完全にできている子から、まだペースに乗り切れないでいる子もいます。ブロックを使っている子もいます。
さて、百ます計算については、メディアなどでも報道されているように、計算力の向上はもとより、脳の活性化ということでも有効性が確認されているようです。一年生の今の段階でちょっと酷かなあとも思いますが、ブロックを使っても結構、ゆっくりでも着実に計算ができればいいと思っています。
だいぶ前ですが、私も百ます計算に徹底して取り組んだことがあります。たし算、かけ算とも、速い子で一分を切る位まで上達します。
そこで私が大切にしたいのは、他の人と比べるのではなく、昨日の自分と比べてほしいということを訴えました。五年生に二、三ヶ月毎日毎日続けて、自分の結果をグラフで表させました。結論として、速い遅いの個人差はあるものの、全員が時間を短縮することができました。効果がはっきり認められました。
できる子は、百ます計算に喜んで取り組もうとしますが、苦手な子にとっては、百問の足し算をしなければならないので、半ば強制的になりそうなプリントはお渡ししませんが、簡単な表なのでご家庭でも対応できるかと思います。お子さんの実態をみて、継続するのも一つかと思います。また、苦手な子には、一日数問でも、足し算、引き算を練習するのもご協力をお願いしたいところです。いずれにしても、「継続は力なり」は間違いないところです。