第62号 7月10日
本音を表現できる作文
ちょうど国語で作文の指導をしています。毎日日記を書いてくる子どもも多く、その都度感想や書く観点などについて「赤」を入れています。日記は全員とはいかないこともあり、こうして時折、指導してくことは、とても大切なことです。
毎日配っている作文用紙の上に(ワンワン)と書いています。「犬のことを書いてください。」ってわけではありません。繰り返し言葉(ワクワク、ドキドキ、ハラハラ、バチャバチャ、ビュンビュン、キャーキャー)を使うことによって、書き手の表現力のアップを期待しているのです。
さて、子どもたちに作文を書かせる前に話したことは次の通りです。@書きたいことを探そう。感動がないところにはいい文が書けません。うれしかったこと、くやしかったこと、悲しかったことなど、ありがたかったこと、など書く材料を振り返ることです。A自分の気持ちを表現しよう。「○○さんと○○しました。」では、気持ちが伝わりません。自分でそのことがどう思ったか、本音が垣間見ることができる文が書けるといいです。Bいい文を書こうと思わないこと。思ったこと、感じたことを飾らない言葉で素直に表現してくれるといいです。上手に書こうなどと思っては、筆が進まないものです。
自分は、こういう風にだいたい毎日通信を書いていますが、子どもたちに話したのと同じことに気をつけています、というかあまり考えすぎないで思ったことをそのままパタパタと打っています。いい文を書こうなどと思ってもいないですし、まあ子どもたちの実態や学級担任の教育観みたいのがいくらかでも伝わればいいなあと思っています。でもやっぱり子どもたちの原稿用紙にして十枚近くを書き続けれるっていうのは、やっぱり書き続けているからなんだろうなあとは思います。継続は力。子どもたちもガンバレ。
子どもの作文から(太字は「こんなことを付け加えてみたらという私の赤」
きのう七夕に行ってお菓子をもらいました。どきどきして緊張しました。毎日食べても食べきれないほど集まりました。
今日、マクドナルドハンバーグを食べました。おいしかったです。今度は、違う種類のハンバーガーも食べてみたいなあ。
学校の帰りに、でっかい蜂に出遭った。すごかった。ぼくは、怖くなって逃げたよ。
昨日友だちの家で焼肉をしました。友達もいっぱい食べました。おなかいっぱいになっていい気分でした。
先生、あのね、一年のみんなとプールに言ったよ。いっぱい泳げてよかったです。私より上手な人もいっぱいいたので、負けないぞと思いました。
昨日焼肉パーティーの時、川で遊んじゃだめだとわかったけど、ちょっとだけ遊んで楽しかったよ。先生、もう遊ばないから安心してね。
先生、あのね、休みのときみんなのお花が咲いていてきれいだったよ。私はみんなのお花に水をあげたよ。お花さんが、よろこんで私を見てるような気がしたよ。
先生、あのね、ぼくは、野球の応援をしたけど、疲れたけどがんばった。でも、応援した選手が打ったときはうれしかったよ。やっぱり応援より選手の方がいいなあ。
先生、あのね、プールで最初は顔をつけることも苦手だったけど、顔をつけれるようになったし、もぐることもできるようになったよ。もっと上手になりたいな。(赤なし)