第57号 7月5日
せせらぎ大学の皆さんとの交流
今日の一、二時間目、せせらぎ大学(地元の高齢者大学)の皆さんが、十五名ほど集まり、子どもたちに昔遊びを教える授業を行いました。
体育館には、けん玉、竹とんぼ、こま、おはじき、あやとり、めんこ、だるま落とし、お手玉のコーナーを作りました。
開会式は、R君の司会とMさんの歓迎の挨拶で始まりました。引き続いて大学の皆さんに自己紹介をしていただき、昔遊びが始まりました。
子どもたちはそれぞれのコーナーを回り、おじいちゃん、おばあちゃん方に遊びを教わっていました。最初は、誰もいないコーナーがあって、ちょっと心配でしたが、すぐに子どもたちが集まってきて、どのコーナーも賑わいました。
子どもたちの多くは、全部のコーナーを回ることを目標にしていたようですが、中には、お気に入りのコーナーがあったのか、半分以上を一つのところで過ごす子どもの姿も見かけました。
見ているとほとんど「孫とおばあちゃん」状態。子どもたちも高齢者の皆さんもとてもいい表情をしていました。
一時間あまりの交流タイムはあっという間に過ぎてしまい、終わりの時間になりました。閉会式をやっている時、「そうだ、子どもたちにも後始末をさせよう。」と思いつき、二組と合同で後始末をすることにしました。一組はお座敷コーナーにするのに三階から持ってきた、一メートル四方のマットを片つけてもらいました。「力持ちは二枚ね。」って言ったら、自称力持ちが持ってくれ、体育館から視聴覚室まで、カラー模様の集団が続きました。
次の時間は、子どもたちに「ありがとうの手紙」を書かせました。こんな感じというのは教えましたが、あとは、子どもの気持ち重視で、下手でも心のこもった文がいいと思い、ちっちゃい「つ」とか、「お」と「を」を直すぐらいにしました。これらを高齢者大学の方々に明日届けたいと思います。
さて、学校では、子どもたちに本物を体験させようということから、その道に長けた方に学校に来ていただき指導していただく、また、子どもたちが出かけて体験学習するなどということを大切にしています。今回の昔遊びにしても、学級担任で指導できないことはないのですが、私よりずっと経験豊富な方々に指導していただくことにより、より一層の効果があったと思っています。また、来ていただいた方々にも大野小学校の子どもの様子、学校の様子を知っていただくことにより、一層地域に根ざした学校になる一助になったのではないかと思います。
そして子どもたちにとっても、普段と違った人と交流することによって、昔遊びを覚えることはもとより、暖かくお迎えするという感謝の気持ち、目上の人に対する言葉遣い、そして、交流を通して、難しいかもしれませんが、「生き方」を学ぶことにもなったと思います。
なかなかこういう人材活用も機会がないのも現実ですが、授業で活用できそうな「こんな人がいるよ。」などという情報がありましたら、教えて下さい。また、私も地域に対してできそうなことがありましたら、協力していきたいと思います。