第55号 7月3日

子どもたちの体の成長

ほとんど毎日中休みは、グランドの遊具のところに出ています。特に低学年の先生にとっては、休み時間は先生の休み時間にはなりません。場合によっては、勉強時間より、気を張っていたり、肉体的に重労働だったりします。でも、休み時間の子どもたちは、とてもいい表情をしていますし、勉強時間に交わすことがない本音トークもあったりと、私の楽しみな時間の一つです。
 私が外にいると、私はひっぱりだこになります。人気があるっていうより、鉄棒に乗せてあげるとか、登り棒に乗る子を下から支えてあげるとか、ブランコをこぐとかです。もちろん、その間も危険な遊びや行為がないか、目を配っているわけです。二年生も、三年生も、時には高学年も寄ってくるので、結構大きくなると子どもたちもそれなりの重さになりますので、腕も痛くなりそうです。
 最近、特に「子どもの体力がついてきたなあ。」と肌で感じます。例えば、鉄棒。ぶら下がるのがやっとだった子が、ちょっとお尻を持ち上げてあげると、くるりんと逆上がりができるようになりました。高い鉄棒に乗せて上げてもすぐ降りたのが、ずいぶん長い時間ぶら下がっています。上り棒では、この前まで、私が子どもの足をよっこいしょ、よっこいしょと持ち上げていたのが、自分で力でてっぺんまで登ることができるようになりました。中には、てっぺんに座って、見晴らしを楽しんでいる子もいます。私も登れないような高いところで、気分の良さそうな涼しい顔をしているのを見ると、私もなんか、嬉しくなってきます。うんていも子どもたちにとって大人気の遊具です。最初ぶらさがって、二つ目、三つ目だったのが、今では中央部の一番高いところまで、そして、最後までたどりついた子どももいました。大きな拍手をして一緒に喜びました。
 その他、ボール遊び、すべり台、ジャングルジム、そして中はあまり見ていないけど縄跳びなど、休み時間は子どもたちに絶好の遊びの時間となっています。
 最近の子どもは「昔に比べて体力がない」、「ころぶとすぐ怪我をする」などと言われることが多いですが、学校でも学校から帰った後でも、遊びやスポーツなど体を動かすことと大きく関わっていることは間違いないようです。幸い、うちの学校の場合は、休み時間はグランドいっぱいに子どもたちの姿が広がっていますし、放課後も一度帰った子どもたちでグランドや児童公園もにぎわっています。さらに、サッカー、野球をはじめ、スポーツの習い事も盛んであることはとてもいいことだなあと思います。一年生からも結構参加しており、いいことだと思っています。
 うんと食べて、うんと運動して、うんと寝て、そして少しは勉強もがんばる、そういう生活をしながら、強い体、そして強くて優しい心を育ててほしいなあと思います。