第50号 6月28日

にわか仕立ての作文指導

 参観日に作文をやることになって、今日は、急きょ作文指導になりました。作文用紙の上に。(いつ、だれが、どこで、だれと、なにをどうした。どうおもった。)っていうのを入れてからこのところ、一行、二行の作文から、五行、六行に少しずつなってきた子どもたちの作文ですが、みんなの前で発表となると、ちょっとというかだいぶ手を加える必要があるなあと思いました。
 題材は、小学校に入ってからのことで思い出に残るものということにしました。最初は全体指導をしました。いくつかの題材を例に取り、どのように書いたらいいか、子どもたちに指導しました。その後、子どもたちに何について書くか考えさせました。動物園に行ったこと、いつも優しくしてくれるお母さんのこと、サッカーなどスポーツをしたこと、習い物をしていることなど、バラエティーに富んでいました。子どもたちが書いたものをどう膨らますか(生き生きとした表現にするにはどうするか)を一年生なりに理解できそうな言葉で赤を入れてあげました。一人一人順番に個別指導をして、「それで、そのオランウータンは何してたのさ。」、「あと何かおもしろいことなかったの。」などと子どもたちに聞きながら、それを赤で文にして書き込んでいきました。
 「先生、一応こんな感じで書いてみたけど、これをまねしなくていいから。自分でいいなあと思ったところを書けばいいよ。」などといいながらも、心の中で、「やっぱりこれって参観日用の『やらせ』に通じるのものがあるなあなどと思っていました。
 ふだん、私はめちゃめちゃ速い速度でキーボードに向かっているので、思考と文字入力の差がそんなにないのですが、子どもたちに赤を入れる時、早くしなければ次の子がずらーっと並んでいるし、急げばきたない字になるし、ということですが、結局、何とか子どもたちが読めるんじゃないかなーという程度まで急いで書きました。それでも「せんせー、何て書いてあるの。」って何人にも聞かれました。子どもには「丁寧に」といいながら、今日はそうはいきませんでした。ちょっと反省ですが、そうしかできませんでした。
 お母さん大好きも何人かありましたが、「お母さんには秘密にする。」っていう子も多かったようです。果たして参観日に、「お母さん大好き」っていう子どもの作文に涙するか、照れ笑いするか、楽しみと、どれだけうまく清書してくるか、ちょっと不安を抱えながら、明日の参観日を迎えたいと思います。以上参観日の裏側の様子でした。