第44号 6月21日

交通安全を心から大切にする子に

 火曜日に交通安全指導がありました。クロネコヤマトさんにそのようなプロジェクトがあり、トラック二台を持ち込み、車の指示燈の意味、シートベルトをしなかった場合の怖さ、内輪差、運転席からの死角などを子どもたちに指導して下さいました。
 さすが、プロの運転手集団で、企業としても安全運転には特段の配慮をしている様子が見ていてよくわかりました。
 一年生にとっては、ちょっと難しい内容だったと思います。でも、スポンジでできた人形が、バックしてくるトラックにひかれる所や、車道に少しはみ出して信号待ちをしている人形が左折で巻き込まれるところは、大人が見ていても、「こわい」と感じるものでした。子どもたちは、きゃーと笑ってこそいましたが、あとから感想を聞いてみたところ、怖かったという感想が多かったです。
 さて、交通安全指導は家庭が基本です。学校では、月に二度、先生方が街頭に出て、子どもたちの登校を見守ります。そして交通指導員が学校の前で毎日、下校を見送ります。子どもたちは、きちんと左右を確認して、信号を守って横断しています。
 ご家庭でも、同様に普段から交通安全についてはお話されていることと思います。恥ずかしい話かもしれませんが、うちの子どもが小さい時、夜誰もいない横断歩道が赤信号だった時、妻が子どもを連れて、渉りました。私が「信号赤でしょ。」って言ったら、「誰もいないのに、だまって待ってるなんてバカでしょ。」とやられました。みなさんは、私の立場でしょうか、妻の立場でしょうか。
 私のうちは、小さい頃からずっと車がなくて、交通機関と言えば電車でした。ドライバーの立場で考えるっていうことがなくて、私も運転する立場のことを経験することがあまりありませんでした。だから信号は守るものと思っていたし、車を運転したらきちっと決まりは守って運転するものだと今でも信じています。今でも大野新道は、六十キロぴったりで走っています。妨走族とかつての学校で言われたことがありますが、でも、自分では大切なことかなーと思っています。
 ほとんどの子どもは十八、十九で車の免許を取得します。事故が多いのもその頃です。私は教え子の交通事故で亡くなった葬式に二度行っています。教え子達に久しぶりに会うのは結婚式ぐらいにしてほしいです。子どもたちが事故に遭わない、そして事故を起こさないよう、親が手本を見せながら、交通安全については、表面面だけでなく、心根に伝わる指導が大切です。命がかかっていますから。