第39号 6月13日

「書く」力をつけること

 最初、国語のノートに子どもたちが昨日あったことを書いてもらったのですが、それが続くと国語のノートだか日記帳だかわからなくなるので、日記用のプリントを作りました。
 今日から子どもたちに、少しずつ家で日記を書いてもらおうと思っています。ただ、前の宿題のお話の時にも、そして今日子どもたちにも言いましたが、どこかへ行って帰りが遅くなったとか、くたくたに疲れていたとか、そういう時は無理しなくていいよというお話はしました。それと、まだ、文を綴るのはゆるくないお子さんもいますので、「きのう、げえむをしました。」程度の文の繰り返しでもできる範囲で励ましていただければ幸いです。
 子どもたちが出してくれたプリントを私は次の観点でまるつけをします。@「て、に、を、は」、「。、」「っ、ゃ、ゅ、ょ」などの文法や表現に関わること。読む方で少しずつこれらの力を平行してつけていきますが、まちがいは直していきますが、のびのびと書くということに主眼をおきながら、励ましていきます。A内容に関わること。いつ、どこで、だれが、何を、どうした、どうやって、どう思った。」などが書かれているのが基本ですが、最初は、短くても意味の通る文が書くことができるというところからスタートです。B字がきちんと書かれているかどうか。私と子どもたちの合言葉、「字はどういうふうに書くのさ?」「ていねいに。」これは定着しています。当分の間これをがっちり見ていきます。私はかなりひらがなにはこだわりました。でも、子どもたちの字はうまくなりました。きちんとした字が定着するまでは、子どもたちが字を書く時にはできるだけ時間を保障するようにしています。プリントに名前を書く時なんかも。
 ということで、おうちで作文を書いて、お父様、お母様にも、「キャってどうかくの。」、「デってどうだったっけ。」っていうような質問が多くあると思います。紙の余白に書いておしえてあげていただければ幸いです。
 国語に「書くこと」、「読むこと」、「話すこと」、「聞くこと」がありますが、私が確か前に書いたと思うけど、国語の教科の目標として掲げた「考える力をつける」っていうのに「書くこと」は一番に直結していると思います。最初は一行、二行でもいいです。二学期位に、「先生、一枚じゃ入りきれない。」っていうような言葉が聞こえるように子どもたちを励ましていきたいと思います。
 私も小さい頃は、たぶん多くのお父様、お母様と同じように作文を書くというのがいやでした。でも、今は、文を書くことは全くおっくうではありません。チョーク一本のことについてでも、学校のトイレについてでも、原稿依頼が来れば、四百字でも八百字でも、硬い文章でもひばりのような柔らかい調子でも今だったら書くことができます。それは、だいたい毎日、書き続けているからです。書くことは自分の考えていることを整理できますし、とても楽しいことだと私は思っています。子どもたちにも、たくさん書いて、たくさん考える力をつけてほしいなあと思います。私は考える力がついているのと脳細胞が衰えていくのとの戦いです。(笑)