第38号 6月12日

新しい仲間を迎えて

 月曜日に一組に仲間が一人増えましたR君でM小から来ました。これで一組は男子十四名、女子九名の二十三名になりました。
 朝、R君が教室へ来る前に、私は教室へ行って子どもたちに「今日から新しいお友達がふえるから。学校が変わるってのは、とってもドキドキして緊張しているもんだよ。だから、みんなで優しくして友達になってあげてね。」とお話をしました。
 それから校長室でお母様とR君で、少しお話をして、教室に連れて行きました。子どもたちに歓迎ムードがあり、安心しました。R君に座席を教えてあげて、その日の朝自習(自分の名前を書く)の課題をおいて、私は、朝の打ち合わせがありますので職員室へ行きました。
 私は子どもたちに信頼をおいていますので、さして心配もしていなかったのですが、教師に戻ると、R君も含めてみんな朝自習をやっていました。みんなで、いろんな教室の決まりをおしえてあげていたようです。
 その日、一日、子どもたちは新しく来た仲間にとっても親切にできたと思います。ランドセルの向きやジャンパー、気をつけの仕方、給食の配膳・下膳、トイレなど私が教えたことよりも子どもたちが教えてあげたことのほうがはるかに多かったです。休み時間は、一緒に外で遊ぶことができました。
 一日の生活を見ていて、きっとR君にとっては、新しい学校への不安もだいぶ解消されたのではないかなあと思っています。初めて会う友達にここまで優しくできた子どもたちには、とても感謝していますし、帰りの会ではうんとほめてあげました。

給食のこと
 茶話会で給食のことも話題に出ました。まず、私は「給食時間は楽しい時間である。」ということを大切にしています。私も、順番に子どもたちのところを回りながら、お話をしながら食べています。まだ、食べる時間がけっこうかかるということもあり、十二時ぐらいから準備を始めています。給食当番も二順目に入り、配膳も下膳も相当スムーズになっておりますので、時間がなくて食べられないということはないようにしています。それと、おかわりも自由にさせています。
 さて、好き嫌いですが、これは結構あります。私の方針としては、@食べられないと思うものは無理に食べなくてもいい、A嫌いなものでも、ほんの少しでもいいから手をつける。この二つです。私が子どもの頃、駒場小学校でどうしても何だかは忘れましたが食べられない給食があったのに、昼休みになっても自分の前だけそのカップがあって、涙を流していた思い出があります。今振り返っても、「こりゃー教育とはいえないなあ。」ってのがありまして、この良くも悪くも豊食の時代、そこまで無理をして食べさせなければならない理由はないと考えています。その一方、ほとんど全ての食べ物は植物または動物から成り立っています。言わば生き物の命をいただいていることも知っておくことも必要です。同時に、それを育てて、また調理している様々な人たちにも感謝することも大切です。私は一年生にはあまりこまごまとしたことは言っていませんが、一口でいいから、ちょっとしたかけら一つでもいいから、口にすることを指導しています。ピーマンが入っていていやだったら、ピーマンの隣にあるもやし一本でもOKです。それは大体守れているので、よしとしています。あと、とてもいいと思っているのは牛乳に手をつけない子どもがいないということです。多くて残すのは、しかたありません。他学年をみても、手をつけない牛乳があるのを見れば優秀だなあと思います。たかが牛乳一本かもしれませんが、小学校、中学校の九年間、飲み続けるのとそうでないのは、体の発達にとっても差が出てくることは自明だと思っています。
 というわけで、楽しい給食、毎日の給食は学校HPに写真を載せておりますので、ご覧下さい。また、後日案内が出るかと思いますが、二十八日(木)の参観日の日には一の一で給食試食会も予定しておりますので、お楽しみにして下さい。