第24号 4月18日
「天国」と「地獄」の話
昨日、子どもたちに天国と地獄の話をしました。どんな話かは、お子さんに聞いてみてください。その中で、天国と地獄の決定的な違いは何かというと、「人の心」だということです。天国の人は他人への思いやりがある人たちで、地獄の人たちは自分のことしか考えられない人たちということでした。
どうして、子どもたちにそんな話をしたかというと、学級の中に、「いじわる」、「いじめ」が見えないところで発生している状況が出てきたからです。
昨年は、「いじめ」に対する事件が多発し、全国調査が行われるなど、どの学校現場においてもピリピリとしたものがありました。いじめは、いくつかに分類できそうです。@誰にでも、いじわるをするようないじめ。これは、ドラえもんのジャイアンみたいなもので、昔からあり比較的指導はしやすいケースです。小学校低学年のほとんどは、この分類になるのではないでしょうか。Aいじめることによって利益が発生する場合。嫌がらせをすれば、金品をもらえるようなものです。これは、本人が悪いことをしているという自覚を十分に持っていますので、過ちを認めやすいです。一年生にはまずないと思います。Bねたみやしっとによる場合。スポーツや勉強が秀でているなどの場合、もの隠しなどをされる場合があります。C被害者意識を持って「アイツを治してやろいう」といういじめ。これが今最も問題になっていて、また深刻なのではないかと思います。たまたま耳にしたのもこのケースです。
ふだん、よくないことをしているから治してやろうというある意味では、子どもなりの理由はあるのです。子どもたちの心の中に被害者意識があれば、それが自分が加害者であるという意識を隠してしまうのだと思います。
それぞれがそれぞれに原因があるのでしょうが、暴力をふるったり、ものを隠したりということは、決して許されることではないのは自明です。先日子どもたちにも話しましたが、「友達をたたきたくなったら、先生に言いなさい。どうしてたたきたくなったのかじっくりお話を聞いてあげるから。」と。事実このことで、子どもたちがたたく前に納得してたたかなかったこともありました。
学級では朝から帰りまで子どもたちに目が行き届くよう指導していますが、それでも見えない部分というのは悔やしいかなあります。どうぞ、ご家庭におきましても、お子さんの学校の様子を聞いていただき、気がついたことがあれば、心の中にためずに、ご連絡いただければ幸いです。