第18号 5月9日
おれたち、助け隊
給食が終わってご馳走様をして食器を下げるのに並んでいる時、一人の女の子がちょっとしたことからお盆をひっくり返してしまいました。「あらー、どうしましょ。」という顔をしていた次の瞬間、数名の子どもたちが、下に散らかっていたものを片付けはじめました。私は、「あなたたちえらいねえ。」ってほめてあげて、食器を下げる仕事を続けました。幸い汁物はなかったのですが、ものの、一、二分できれいに片付きました。
一年生の給食は、こぼす、まかすが日常的にあります。今までもこういうことは、よくありましたが、そのたびに、一番に動いてくれる子もいます。
「困っていたら助ける。」っていうのは当たり前のようですが、なかなかできないのも事実です。特に年齢が大きくなってくるにつれて、見て見ぬふりをすることも多いようです。
自分のことを言うならば、子どもたちに言うことと自分がやることが違うっていうのもいやなので、自分の持っている力で役に立てるのならと思って、極力いろんなことをやろうと思っています。「パソコンが調子悪いよー。ちょっと帰り、寄っていってー。」っていうのは日常茶飯事ってわけです。「でも、ありがとう。助かった。」って言われると、「また、何かあったらいつでも言ってねー。」なんて具合です。
世の中、人のことは無関心になりつつあるとよく言われます。多少おせっかいでも、友達を心配してあげる気持ち、いたわってあげる気持ち、そんな優しい心と、それを行動に結びつけるちょっとした勇気を子どもたちに大切にしてほしいなあと思いました。子どもたちの優しさとそれを行動で示してくれたことを帰りの会でもうんとほめてあげました。
話を聞く時の三拍子
子どもたちに最近教えました。「人の話を聞く時、どこで聞くのさ?」二つは、すぐに出てきました。「耳」と「目」です。さて、もう一つは何だと思います?答えは「心」です。「聞こえる」と「聞く」は違います。聞こえても聞いていないことがあります。聞くためには、相手を見て、気持ちもそちらに向けることです。大切なことですので、継続して、聞く時の大切なこととして指導していきます。