第7号 4月13日

 「はいどうぞ」、「ありがとう」

 入学式で子どもたちに最初に言ったことが、「あいさつをきちんとしましょう。」でした。朝の挨拶は、「職員室まで聞こえるように。」などとちょっとおだてながら、大きい声で挨拶ができるよう、指導しているところです。
 さて、毎朝物配りがあります。特に四月はプリント類が多く、保護者の方々も読むのが大変かと思います。学級通信はできるだけ学級のことを、学年通信は、必要な連絡をということで、ある程度棲み分けをしますので、こちらのひばりは適当に読み飛ばしても結構かと思います。
 話を戻しますが、子どもたちに物を配る時、全ての場合に、「はいどうぞ」と渡しています。私は一番前の子に渡すので、その子は「ありがとう」と言って受け取り、自分の分を取って、次の人に「はいどうぞ」と渡します。次の子は「ありがとう」と言って受け取るわけです。「ありがとう」っていう言葉が、口からすぐに言えるってことは子どもでも大人でもとても大切なことだと思います。毎日これが続いているので、もう反射的に出てくるのではないでしょうか。
 試しに、お子さんに、「はいどうぞ」ってご飯やおやつなど出して見てください。「ありがとう」って帰ってきたら、大成功です。

「ごめんなさい」できる子

いいことをしてもらったら、「ありがとう」。悪いことをしてしまったら、「ごめんなさい」は社会の常識ですよね。子どもたちが二十人も集まれば、ぶつかったの、ちょっとたたいたなど、さわったなど日常のことです。
 子どもたち同士で解決できるものもあれば、私が事情を聞いて、即決裁定をする場合もあります。
 まだ、子どもたちと一週間のお付き合いですが、私にしかられて、いじけかかっている子も、ちゃんと「ごめんなさい」ができるんです。ご家庭、幼稚園、保育園の先生方のしつけだなあって感心してしまいます。もちろん、「ごめんなさい」をしたら、小学校一年生の場合、そこでやったいたずらは帳消しということにします。
 大きくなるとなかなか、素直になれないことも多くなりますが、「ありがとう。」と並んで大切にしたいのが、「ごめんなさい。」と言える心ですね。大切に育てたいと思います。