第93号 7月1日
七月一日は一周年記念
実は、去年のちょうどこの日に大野に引っ越してきました。あの日は午前中にミニバレーがあって、それから、S君のところからトラックを借りて、荷物を運びました。一年って早いもんだなあと思います。
いろんなことがあった一年でした。ノンタンと出会って、ノンタンとお別れして、つい最近レノンがやってきました。ハムスターもやってきました。
荷物も、次々と増えて、最初は空きの部屋ばっかりでしたが、どの部屋にもそれなりに物があるようになりました。
私は、早朝の桜並木のゴミ拾いは、雪の期間を除いて、ほとんど休まなかったことはちょっと自分をほめてあげたい気持ちです。
草刈りもそうです。休みの日には、すっかり草刈りのおじさんになりました。自分の家の周りだけでは、草がなくなって、隣近所まで手を出し、堤防までテレトリーになりつつあります。草刈りってこんなにおもしろいもんだとわかったのも大野に来てからでした。おまけに近所の人様も喜んでもらえてるようです。
私の振り出しの学校は日高の山奥でしたから、当然教員住宅に入っていました。地元の人は歓迎してくれたし、私も無線つながりで、近くにいっぱい友達を作りました。子どもたちも休みの日って言えば、「あんた誰だっけ?」っていう中学生も遊びにきてくれたりとすっかり地元の先生になっていました。「地元にいる先生」っていうのがそのころから気に入っていました。
銭亀からも十分通勤圏内の距離ではありますが、「学級を持ったら、地元にいよう。」っていう願いがあって、こっちに来て、とっても良かったと思います。子どもたちに何かあったら、また、相談事などあったらすぐにかけつけることができるという安心感があります。それに甘えて、ずいぶんおそい時間におじゃまさせていただいたご家庭もあります。
それと、この大野で私が一番感じたのが地域の一員となれたかなあと思うことです。町内会の諸行事に参加して、会長さんはじめ、役員さんとも一緒に仕事ができたこと。(町内会の草刈りなど水を得た魚状態で、がんばっちゃいました。)向かいのおばあちゃんとは、よく立ち話をして、とれたての野菜もよくいただきました。犬連れ仲間の人とはだいたい仲良くなって、我が家と交流している家庭もできました。朝早くのお散歩仲間とも顔なじみになりました。冬の雪かき仲間も今ではおしゃべり仲間です。草刈りでは私が刈って、近所のご主人がほうきで掃除なんてこともありました。
私は、ご近所、知っている人でも知らない人でも、あいさつをするようになりました。このところは、ほとんどの人が、ニコッとあいさつを返してくれるようになりました。
今、夫婦二人ですが、とっても快適な住み心地です。これも、地域の人が温かく、みんなよくしてくれるからというのが大きいです。
皆さんのご家庭は、私みたいな転勤族よりも地域とずっと長いお付き合いですね。近所つきあいが希薄になりがちという現代ですが、忙しい日々の生活の中でも「地域を、地域の人を大切にする。」、「地域に役立つ自分になる。」というベクトルを持つことによって、日々の生活にうるおいが出てくると思います。
「地域で子どもを育てる」という言葉もあります。保護者の皆さんも、私も同じ大野に住む者として、未来を担う子どもたちの育成に力を入れていきたいですね。